阪神タイガースの快進撃が止まりません。二位の巨人に11ゲーム(7/15現在)の差を付け、既にクライマックスシリーズのマジックも点灯という勢い。
さて、この阪神タイガース快進撃の要因は何なのでしょうか。ここまでのゲームにおける阪神タイガースの得失点を見てみますと、得点数はリーグ1位、失点数はリーグ最小となっています。二位の巨人は、得点は多い反面、失点も多い。三位の中日は、失点数こそ少ないものの、得点数も少ないという具合です。また、個人成績を見てみますと、特別に秀でた選手が何人もいるわけではないけれども、一人ひとりがまずまずの成績を上げていることがわかります。すなわち阪神タイガースは、投打において一人ひとりが自らの役割(打者はしっかり打ち、投手はしっかり抑える)をしっかり果たした結果、確実に勝利数を積み上げているといえそうです。
ここに組織構成員一人ひとりが、組織の成果に貢献する上での重要な要件があります。組織構成員が組織の成果に直結する働きをするための、二つのポイントを見ていきましょう。
ひとつは、組織構成員一人ひとりの役割認識の問題。これは、自分が果たすべき役割を正しく認識することです。四番バッターには、当然期待される役割があります。例えば、ノーアウトランナー一塁で、四番バッターに送りバントを期待する人は誰もいないはずです。この点を周囲も自分自身もしっかり認識できていれば(仮に結果が三振であっても)問題はないのですが、周囲と自分自身の間にギャップが生じていると、いささか問題が生じてきます。この例で言えば、四番バッターが送りバントを成功させ、得意げにベンチに帰っていく様が想像できます。本人はしっかり仕事を果たしたと思っているけれども、周囲はそれを評価しないでしょう。選手は何故評価されないのだと怒り、ベンチはその認識のズレに呆れ返るばかりです。自らの立場で期待される役割が何なのか、をしっかり認識する必要があります。
もうひとつは、その役割に見合った技能を保有することです。役割認識だけは立派な四番バッター級でも、その技術が二軍の補欠くらいの実力では話になりません。期待される役割に見合うだけの技術を保有するための努力をいつも怠らず、期待されたそのときに顕在能力として発揮できることが大事です。9回裏ツーアウト満塁、一打逆転の場面で、四番バッターに必要な技能とは、サヨナラ満塁ホームランを打つための、好球を見逃さない選球眼と反射神経、外野の柵を越えるための筋力、一大事に結果を出せる度胸と運といえるかもしれません。こうした技能が揃って、本来期待される役割を果たすことができるのです。
確実に結果を出すには、組織構成員一人ひとりが、自らの役割を正しく認識すること。そして、その役割を果たすに足る技能を保有する、ないしは保有する努力をし続けることです。そして、より大きく成長する組織は、一人ひとりがいつも自分の役割の一歩上を目指しているということです。そして、その一歩上の役割を果たすために、積極的に自ら責任を取ることができる・・・そういう組織であれば、どんな時代がこようとも、恐れるに足らないことでしょう。
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